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マニアック書評

2001年5月14日

「挑戦せずにあきらめることはできない」
(マイケル・ジョーダン著,ソニーマガジンズ)

なんと今日から私のコーチ人生に影響を受けた本を皆さんに紹介する日記を開始します。 というのは結構皆さんからの質問で

「コーチする上で役に立つ、良いホッケーの本を紹介してください」

っていうのがあるからです。 私はそういう時必ず 「ホッケーよりもまずコーチングそのものを学んでください」 といって、ホッケーと直接関係のない本を紹介します。結局のところ

「我々はホッケーではなく人間を教えるのだ」

という言葉の通り。人間を教える技能無しに良いコーチになれるわけがないからです。まずは人に影響力をもつこと、それがなければどんなに素晴らしい理論も、練習も機能しないからです。私は努めてホッケー以外の文献から、コーチングそのものについて学ぼうとしています。この日記の中で不定期ながら私のコーチ人生に影響を与えた名著を紹介していきます。

というわけで今日は20世紀のアメリカを代表するアスリート、マイケル・ジョーダンの著書

「挑戦せずにあきらめることはできない」
(マイケル・ジョーダン著,ソニーマガジンズ)

を紹介します。 ジョーダンは言わずと知れたNBA史上最高の名選手で、NBAを北米でNo.3のプロスポーツに押し上げた功労者です。全盛期にはアメリカの子供の「最も尊敬する人物ランキング」でクリントン大統領、自分の父、母を押しのけて堂々の1位になったとか。これってすごいけど、ちょっと悲しいぜ、大統領、そして親たちよ、、、 さてさて、内容はというと、わずか45ページの本ながら、さすがは神と呼ばれた男の言葉、カンドーできます。

「目標」
「恐怖心」
「責任」
「チームワーク」
「基本」
「リーダーシップ」

と目次を並べるだけで言わんとしていることは伝わります。

MGCT"Michael Got Cut Too.=マイケルも補欠だった"

という高校時代の有名なエピソードから始まり、大学からNBAに至るまでの経験をシンプルな、しかし力強い言葉でつづりながら、高みを目指して生きていくために必要なことを教えてくれます。

「ステップ・バイ・ステップ。どんなことでも、何かを達成する場合にとるべき方法はただひとつ、一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない」

なんて、学校の朝礼で校長先生が言いそうな言葉ですが、彼の圧倒的な成功体験の上にこれを語られると、ハーその通りでございます、と納得させられてしまうのです。 というか、さすがと思えるのは、とにかく文章がシンプルにまとめてあることです。ウンチク垂れ流しの人生論では決してなく、確実に真理を見抜いた一流の人間の英知が、切れ味鋭く読み手の心を切り裂く、ってな感じです。 どうです、読みたくなったでしょう。こんなに薄いのに1,000円、でも迷わず買いましょう。 ではまた。


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