A:
そりゃ当然才能っていうのはありますよ。スポーツをする上では当然のことです。しかし、ここであきらめるかどうかはあなた次第です。才能が無くても、別にいまから
NHL選手になろうっていうわけではありません。努力と工夫で乗り越えるか、それとも諦 めるか。選択肢は限られています。
さて、ではどのように才能の無さを克服すれば良いのでしょうか?そもそもスポーツにおける「センスのなさ」とはなんなのでしょうか?上手い人の手本を見たとき、もしくは人から言葉で指導されたときに、いわゆるセンスのある人であれば、すぐに「同じように」「言われたように」できるようになるのですが、センスのない人は「同じようにしているつもりでもどこか違う」「なぜかできない」ということになります。
これには二つの理由が考えられます。まず、「基礎的な身体能力の不足」つまり、見たままに、言われたとおりの動きを再現しようにも、筋力不足や柔軟性の不足で物理的に難しいということです。例えば「ひざを曲げて滑る」のが代表的な例になります。筋力不足では、「あの形」を再現するのが困難なのです。これは基礎的な身体能力を上げながら練習を続けるしかありません。
次に考えられるのが「イメージ能力の不足」です。つまり、自分の体をどのくらいコントロールすれば、見たような、習ったような形になるのか?それをイメージできないということです。例えば「ひざを曲げて滑れ」と言われて、自分ではデモンストレーターの人とそっくりなくらい曲げているつもりでも、現実には棒立ちのごとくかけ離れているということです。さらに厄介なことにイメージ不足の場合は、自分では曲げているつもりですから何が悪いのかよく分からないのです。自分では完璧に歌っているつもりでも全然音程が合わない「音痴」という現象とそっくりですね。これは小さいころからスポーツに親しんでいない人にありがちです。
解決法はまず、自分が「正しくやっているつもり」の状態が現実にはどのくらいかけ離れているかを客観的に見てみることから始めるしかありません。つまり、自分の滑る姿をビデオに撮って見てみることです。できればリンクにビデオを持ち込んで、例えば「ひざを曲げているつもり」で滑っているのを何分か撮影してもらいます。次にビデオで現実の自分の姿に愕然としていただいた後で、今度は「もっと曲げているつもり」で滑っているのを撮影してもらい、さっきとの違いを確認します。こうして、自分のイメージと、体感している感覚と現実のギャップを徐々に埋めていくしかありません。
とにかくまずは正しいスケーティングのフォームを頭に焼付け、そうして滑っている感じをイメージしてください。筋トレをしているときも常に意識する。氷上でも常に意識する。
ビデオで確認する。そして、誰よりもたくさん、滑りまくることです。地道ながら意志の力は必ず自分を変えてくれるはずです。 もちろんそんなあなたのために、「スーパースケーターCD-ROM」があるじゃないですか!
「凡人に生まれたからって、
凡人のまま終わらなければいけないという法は無い」
とは、黒人であるがゆえに長年大リーグでプレーすることができなかった大投手、サチェ ル・ペイジの言葉です。
頑張ってください!
|