A:
早い話が安全性の問題では良かろうはずがありません. アメリカやカナダと比べる必要もありませんが,参考までに私に知る限りカナダのマイナーホッケーではジュニアチーム(メジャー,ティアー2,B,C,いずれでも)に入ると,フルフェイスのマスクをつけなくても良くなります.フェイスマスクを取ることが大人のホッケー選手の証拠と見なされるため,子供達はジュニアでマスクを取る日を心待ちにしています.バイザーはプロになるまでは義務づけです.ジュニアに入るということは早い子供で16才からマスクをはずすのです.アメリカの仕組みはよく分かりませんが,大学でも男女共にフルフェイス義務づけ,加えてマウスピースとネックガードも義務づけと,安全意識がカナダよりも格段に高いことが分かります.
> ゴーリーマスクの猫目が危なくて、 プレイヤーのハーフマスクがOKってのは何かが違うような・・・
何か違いますね.明らかに説得力のないルールです.NHLでも今シーズン,ブライアン・ベラード(トロント)がバイザーなしで失明しかかってバイザー着用義務づけ論が叫ばれました.が,残念ながら北米ホッケー界は超のつくほど保守的な場所なので,「目は危ないから守ろうよ」という合理的な議論は葬り去られて,「我々はプロだ.リスクは自分で選択する」という,聞こえは良いが一発で屁理屈だと見破られるNHL選手会の理論が勝ってしまいました.世の中って分からないものです.「ヘルメットやフェイスガードをしていない昔のホッケーの方が頭部への怪我は少なかった.顔が見えることで相手への尊厳を保てたからだ」という理屈もあるんですが...いかにも弱いですね.
アメフトがもはやヘルメットなしでプレーできないようにホッケーもフェイスガード義務づけは避けられないはずなのですが...日本では解禁の方向に向かってしまいました.世の中ますます分かりません.総論反対各論賛成というか,こういうことにみんなが合意するまでには,ながーい道のりと多くの犠牲が伴うものらしいですね.ここまでかく言う私は,,,大学卒業後,フルフェイスを取り,バイザーにしちゃっています.世の中って...
それでは.
|