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Q17:アタッキングゾーン内でのフォワードの動き方の基本は?
(99年10月3日)

Q:

ホッケーを始めてまだ1年数ヶ月です.私はレフトウイングをしています。アタッキングゾーンでのフォワードの動き方について教えてください。

某ベアーズさん
(一体○○ベアーズっていう名前のチーム幾つくらいあるんですかね?)

A:

アタッキングゾーンでプレーする第一の目的は言うまでもなく「得点すること」です.そのためには,

  • 得点できる可能性が最も高いスロット(だいたいゴール正面付近,5−7m以内)にパックを持ち込み,シュートを打つこと.

が求められます.しかし,相手も当然それをさせないように守ってきますので,単純に中に入ってシュートを打ちまくるだけでは,あっという間にパックを奪われて逆襲されてしまいます.アタッキングゾーンでは「パックを失わないこと」も考えなければなりません.そのためには

  • パックを持たないプレーヤーがパックキャリアの動きをサポートし,オープンスペースに入ってパスを受けるかルースパックを取り返す.

ことが求められます.それではアタッキングゾーン(以下AZ)へに入るところからの典型的な攻撃をシミュレーションしてみましょう.
まず,アタッカー(攻撃側のプレーヤー)がパックを持ってアタッキングゾーンに進入するところから始めましょう.このとき最も多用される攻撃法が「アタッキングトライアングル1−2−3」(図1)です.

1.パックキャリアはサイドからスピードをもってブルーラインを切り,相手ディフェンスにプレッシャーをかける.パックキャリアが自分でシュートするつもりでプレーすれば相手ディフェンスがパックキャリアに引きつけられるので,パスのオプションが生まれやすくなる.
2.2番目にブルーラインを切るプレーヤーはなるべく横に広がり,同じくスピードをもってバックドア(パックのない方のサイドのゴール前)に走り込む.パックキャリアからのパスや,シュートのリバウンドに備える.
3.3番目にブルーラインを切るプレーヤーはパックキャリアにやや寄り気味で斜め後ろからサポートしてあげ,ハイスロット(スロット高め)にとどまる.パックキャリアからのパスや,シュートのリバウンドに備える.3人目のプレーヤーも無条件にゴール前まで入ってしまうとカウンターアタックを食らったときにバックチェッカーが手薄になってしまうため.
前述の攻撃でリバウンドがコーナーに出た場合,もしくはシュートまで打てずにコーナーに追いつめられたとき,パックキャリアが自分についているディフェンダーをパスやパックハンドリングで抜き去る余裕(と能力)があれば次のようなのオプションが生まれます.(図2)

1=バックドアへパス,2=ハイスロットへパス,3=ポイントへパス,4=ゴール裏を回して逆サイドに展開,5=自分でもってゴールを狙う.
しかし,まともな相手であればコーナーでの1−1に勝つのは難しくなってきます.相手にパックを取り返される前にバックドア,またはハイスロットのプレーヤーは速やかにパックキャリアをコーナー(図3,1の辺り)もしくはボード際(図3,2の辺り)サポートしに行きます.相手ディフェンダーも当然チェッカーのサポートに行くはずなので,これは相手とのポジション争い,早いもの勝ちになります.こうすれば無理矢理にパックをゴール前に通そうとして相手にカウンターアタックを食らうことなく,パックをAZ深くでしばらくキープし続けることができます.

当然ですがこれらはホンの基礎の基礎です.三角形の作り方にしても1−2−3だけではありません.でもまずはスロットから積極的にシュートすること,そして,コーナーで早めのサポートをして安全にパックをキープし続けることをおぼえて下さい.
それでは.

(回答者:若林弘紀

 

 

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