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Q14:試合開始直前の効率良いウォームアップの練習は?(99年9月9日)

Q:

試合開始直前の練習方法について教えてください。
私のチームが属するリーグでは,第一ピリオド開始前に約5〜10分の練習時間が与えられていますが,限られた時間のなかでの効率のよい練習方法を紹介していただけたらと思います。よろしくお願い致します。

宮城のプレーヤー

A:

試合直前のウォームアップで重要なこととして以下のことが考えられます.

  1. 全員が十分に体を暖める.
  2. 全員が十分にパックに触る.
  3. ゴーリーがシュートに慣れる.
  4. できれば同じラインで組むフォワード,同じペアとして出るディフェンスがコンビネーションを確認する.
  5. 集中力を高める.


しかし,5〜10分というのは,かーなり限らた時間ですので,あまり欲張ることはできません.ここでは約10分でできると思われるウォームアップドリルを紹介します.

周回などのスケーティングを素早く行う.
シュートでゴーリーのウォームアップ.ここではテンポよく全員がシュートを打てるように流れの速いドリルをする.

図1=コーナーからパックを持ったプレーヤーが次々とでてくる.サークルを回りシュート.フェイントや剛速球のシュートなどは当然なし.全員が内側のハッシュマーク付近からテンポよくシュートする.終わったら速やかに逆サイドに並ぶ.この時ディフェンスのペアはニュートラルゾーンで動きながらパスの練習をしておくというのも効率が良くていいでしょう.
 
ここからは少し実戦的なウォームアップです.

図2=フォワードは両コーナーに,ディフェンス2人はポイントに,もう一人がゴール前に入ります.フォワードがボード際にいるディフェンスにパス,ディフェンスはそれを真ん中にいるディフェンスにパス.その間にさっきパスを出したフォワードはゴール前に入ります.パックを持った中央のディフェンスはゴールに向かってスクリーンショットやディフレクションを狙いシュートを放ちます.ゴール前にいるフォワードはスクリーンかディフレクション,またはリバウンドを狙って動きます.ゴール前のディフェンスはそれを阻止し,フォワードをゴール前から押し出す=ボックスアウトするようにプレーします.シュートが放たれたらリバウンド1回までプレーして,今度は逆サイドがスタートします

最後に5−0のブレイクアウトから3−2というドリルでフォワードのライン,ディフェンスのペア間での連携を図ります.

図3−1=F1がセンターライン付近からコーナーかゴーリーにダンプインして始めます.ディフェンスはパックを取り,自陣に下がってきたフォワードにパスを出してブレイクアウトします.

図3−2=フォワードは自陣を出たら反転して攻撃に向かいます.ディフェンスはブルーライン付近まで行った後バックスケーティングで自陣に戻りながら3人のフォワードを迎え撃ちます.
このようなドリルで,試合の中で使う予定のブレイクアウトのパターンや攻撃のパターンを確認して下さい.
最後にもう一度スケーティングで体を温めてアップ終了です.


以上,すべてのドリルは

全員が効率よく動き,しかも試合の内容につながる動きのリハーサルができるように組まれています.参考にして下さい.
それでは.

(回答者:若林弘紀

 

 

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