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Hockey Lab Japan
Q&A

Q121:シュートの高低の見極めは?

Q: 
バタフライスタイルについてです。
低い強いシュートに対してはバタフライが有効だと思いますし、今現在はバタフライ(スタイル) の習得が必要不可欠だとは思うのですが、バタフライをした状態での肩口のショットは、小学校3年生で平均的な身長の息子にとって、あまりにも高く取れるものではありません。

以前ブログで日本語で要約して公開されている論文にあった、ユース用のゴールがあれば問題はないと思いますし、「 ほとんどのシュートに対してひざをついてパックを止めるセービングスタイル」についても、その通りだとただただ納得です。

そこで、この二つのジレンマにちょうどあたる息子に対し、どういうアドバイスをしてあげればいいでしょうか?

今後の為に「 ほとんどのシュートに対してひざをついてパックを止めるセービン グスタイル」
を第一に考えるべきなのか?試合での失点等を考えてある程度はスタンディングでいた方が良いのか?

・今は、低いショット・高いショットの判断をしてセーブするしかないのでしょうか?
(間違いなく必要な判断?技術?だとは思いますが)
・その場合、高低の判断をする為の理論的な方法はあるのでしょうか?
  経験を積み感覚で判断するしかないものなのでしょうか?

長々と拙い文章で伝わるか不安ですが、 ご回答頂けると大変有り難 いです。
どうかよろしくお願い致します。
(ryu)

A:
子供も大人と同じネットで競技するしかないのが現状ですから(ホッケーって本当に未熟なスポーツですよね)、現状では遠くから打たれた高いシュートは出来る限りバタフライせずにセーブできればいいと思います。

その際の「高低の見極め」、、、 私も簡単に使ってきた言葉なんですが、結局のところ打たれる前に完全に見極める方法があるわけではないので(スティックの開きとか目線で読むとか言う人もいますが、その程度の情報はたいして当てになりません)、

「 パックがブレードから離れる瞬間をしっかりと見てから、バタフライするかしないかを決める」

という、ごく当たり前のことに集中するしかないでしょうね。

とはいってもこれはバタフライ云々ではなく、「 パックの動きに正直にプレーする」 というゴーリーにとって一番大切な技術の一つなので、低いシュートに山を張ってやたらバタフライしまくるよりははるかに有益なポイントです。

良い練習方法は、コーナーからブルーラインにいるシューターにパスを出し、レシーブしたら2〜3ストライドだけ滑ってトップサークル手前から簡単なロングショットを打ってもらい、そのショットをよく見ながら止める、というものです。そのパターンを、ブルーラインの右、中央、左から繰り返します。

さすがにそのくらい遠くからのシュートならば、見てから反応しても十分に止められるはずですので、低いシュートはバタフライで、高いシュートはスタンドアップで止めます。もちろん子供の能力に合わせてシュートのスピードを調整する必要がありますから、低学年のゴーリーに大人がスラップショットなどをぶちかましてゴールしても 自己満足にしかなりません。また、コーナーのシューターはゴーリーがポストに戻ったことを確認してからパスを出すように注意します。

私は最近この単純なドリルをゴーリーのウォームアップとして多用 しています。ゴーリーの年齢と共に技術が上がってくればシューターの距離を近くして、スロットに入ってシュートを打ってもらい、全部バタフライで止めることにして選択肢を減らし、その分シュートが右上にくるのか左上に来るのかをしっかり見る練習に進化させることも出来ます。いずれにしても、我慢強く、

「 パックがブレードから離れる瞬間をしっかりと見てから反応する」

ことを意識し続ける必要があります。ちなみにこのシンプルこの上ないドリル、シューターにとってもロングショットでしっかりとゴールの枠に入れる良い練習になります。

それでは。

回答者:若林弘紀

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