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Hockey Lab Japan
Q&A

Q116:ピリオド間に適切なコーチングをするには?

Q:
先日、関東の某大学と試合をする機会がありまして(自分は○○県ですので、無縁なんです)試合したんですが、6-2というまぁまぁな大差で負けました。
質問したい内容というのが、ピリオド間のコーチングについてです。試合はピリオドごとに修正されていくべきなんですが、、どうもチームメイトになんて声かけてあげればいいのやら。とくに負けているときは尚更わかりません。作戦ボードをマネジャーから渡されても何かいていいかわからないし。
結局何か話さなきゃいけないと思い、フォアチェックもっとしっかりしよう!というあいまいな言葉で済ませてしまう自分がいます。ピリオド間のコーチングがもっと的確ならば、失点をおさられたと思います!!
的確なアドバイスをするには、分析しなきゃいけないと思うんですが、、。
言い訳にしたくないですが、コーチがいない自分たちにはとってつらいですね。
的確なアドバイスを伝えるためにはどうすればいいんですかね?
どのように心がけてますか?
(47)

A:
客観的に試合を見れるコーチという存在なくしてベンチを仕切るのはとても難しいことです。本来、競技ホッケーではあり得ないことですが、実際そういう状況は多々ありますし、私も大学時代同じ境遇でした。

しかし、、、試合中に何を指示して良いかまったく分からないとすれば、理由はとても簡単です。ようするに、試合を通して具体的にどうやって戦いたいかというゲームプランなしに試合を始めてしまったということです。

試合前にDZ、NZ、AZとゾーンごとに一つでも良いので課題を決めて書き出してミーティングでチームに告げて、各ピリオドでそれができていたかどうかを思い返せば良いのです。自分だけで見ることが不可能ならばマネージャーさんとかに協力してもらっても構いません。具体的に数値の目標を決めるとさらにピリオド間に修正がしやすくなります。

例えばDZでは1ピリオド10本の被ショットオンゴールに抑えるという目標を達成できているかどうかマネージャーさんに記録してもらえば、ピリオド間にそれを確認して、達成できていないならDZのプレーの何を修正すれば良いのかこと考えることができます。

どういう試合をしたいかというプランなしに試合中の修正をすることはできません。まずはプランを持って試合に臨んでください。さらにはシーズンが始まるときに、どんなチームにしてどんなプレーをしたいのかという明確なマスタープランを持つべきです。そしてシーズン中はそのマスタープランに沿って強化し、試合をこなしているうちに実情に合わない部分が見つかれば修正していけば良いのです。

意気込みや気合だけで試合(や練習)を始めて、終わってから技術的な部分を長々と反省するチームをよく見かけますが、終わってから技術的な反省をしてもまさに後の祭りであり、時間の無駄以外の何物でもありません。試合(や練習)前、技術的な目標をしっかり定め、試合中や試合後は、その目標が達成できたかを手短に論じて、次の試合や練習の課題にすべきです。

コーチとして、試合(や練習)後に語ることの方が多いようなら、
それは良い準備ができていなかったという証拠です。

始めにも書きましたが、本来コーチなどの客観的な視点無しで競技スポーツをするのは難しいことです。マネージャーさんでも誰でも、自分のチームの人員や戦術などを理解している人に観察して、意見をもらえる方法も合わせて模索してみてください。

それでは。

回答者:若林弘紀

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