Travelogue Title Logo

特別企画:ヘローキィロシアへ行く!!その5 (2002年9月12日)

9月12日「ハバロフスクへ戻る」

さて、我々は前日のスーパーリーグ大画面観戦の後、夜中1時の飛行機でハバロフスクへ向かうはずだったのですが、、、宿泊先である選手寮から空港に到着すると

「フライトが4時間遅れている」

と非情の宣告!飛行機が大幅に遅れることくらいはまあ仕方ないのですが、夜中の1時というのが厄介です。そして、飛行機が遅れた理由を聞いてまたビックリ!

「ハバロフスクからこちらに向かう途中に緊急着陸したから、今修理している」

っていうことはその飛行機に乗っていくの?最近ロシアで飛行機が落ちたニュースを数件耳にしたばかりの我々は、一日遅れてもいいから安全な飛行機で飛んでくれと願いましたが、、、しかたなく選手寮に戻り仮眠。結局朝7時ごろに再び飛行場に向かいます。そしてまたイルクーツクを経由して約9時間後にハバロフスクへ。ついたら夜の9時でした。

結局この日高校生の試合はキャンセルになり、ホテルにチェックインしました。

鍵おばさんの秘密

ほとんどのロシアのホテルはフロントで鍵をもらう代わりに鍵の番号が書いたカードをもらいます。そしてそのカードを持って自分の泊まるフロアに行くとエレベーターの前に机があり、そこに通称「鍵おばさん」と呼ばれるフロア係がいます。

この鍵おばさんにカードを渡すとめでたく鍵がもらえる仕組みになっているのです。当然外出のときはこの逆で鍵おばさんに鍵を預けてカードをもらいます。しかし考えようによっては人件費が無駄なこのシステム、、、実は鍵おばさんたちは部屋に入るお客さんを情報からさまざまな商売の斡旋を行っているという噂です。うーん、いろいろありますなぁ。

で、部屋に入っても今日はすることもないので他のスタッフと3人で夜のハバロフスクにビールを買いに繰り出しました。

ヘローキィ警察に連行されそうになる

噂には聞いていましたが日本人がハバロフスクで歩いているといろいろな人に声をかけられています。日本との経済的関係が深く、日本人で潤っている町だからということもあるかもしれませんが「コンニチハ!」と声をかけられるだけでなく、子供に小銭をねだられたりすることもまれではないようです。

そして、まあ日本の都市部辺りでもそうかもしれないのですが、町を歩く人々がもれなく酔っ払っております。ここロシアではビールの方がミネラルウォーターよりも安いくらいで、普通のビールなら15-20ルーブル(約60-80円)で買えます。もちろん輸入物のアサヒとかは高級ビールです。そして深夜でもキオスクみたいな売り場でいくらでも酒が手に入るのです。

この日も木曜日にもかかわらず通りはビール瓶片手に多数の人が繰り出しておりました。 そのうちどう考えても高校生くらいの酔っ払いの女の子2人連れがロシア語でなにやら話し掛けながら我々3人の後をしつこく追いまわしてきました。我々が買い物をしようと店に入るとガムなどを指差しながら「おごっておごって!」のサイン、、、つけあがられると困るので無視して振り切り、やっとビール&つまみを購入しホテルへ戻ろうとしたそのとき、、、 我々の少し前を歩いていた20台半ばくらいの女性がニコニコしながら我々に話し掛けてきました。

「またなんか来たよー」と思いながら聞くと「英語はできるか?」と珍しく英語で話し掛けてきました。思わず「yes」と答えたその瞬間、、、後ろからいきなりロシア人の警官が現れて我々の腕をつかむではありませんか!!「うぉ!なにコイツ!」と思った瞬間に分かりました。売春行為の摘発なのです。っていってもこっちは話し掛けられて返事しただけでなんもやってないぞ!っていうことは「あ、、、こいつらグルだ!!!」全員が一瞬にして理解しました。あまりに手際が良すぎるからです。

警官は「パスポートを見せろ」と迫って来ますが、ロシアではパスポートはホテルに預けるのか慣例。持ち歩く方がよほど危ないので持ってるわけがありません。「ホテルにある」というと「では署まで連行する!」とすごんできます。

仕方なく例の鍵カードを見せてホテルに泊まっているただの旅行者だと主張したところ、やっと解放されました。残念ながらロシアでは悪質な警官がこのようなケースで裏金を要求して小遣い稼ぎをしようとすることもあるという話も聞きました。旅行者の皆さん気をつけてください。 結局その日はビールを飲んで早々と寝ました。明日はいよいよスーパーリーグを生観戦です!

ホテル到着
朝の体操をする選手たち
これがハバロフスクのメインストリート
ソ連時代からの国民車「ラーダ」