Question

Q32:スティックハンドはいつどうやって決めるの?

ホッケーを始める人にどうやってレフトハンド、ライトハンドと決めるのでしょうか?実は私の息子が所属するクラブでは全員がレフトで教えられます、左利きの子は一度はライトになったのですが、最近レフトに変えられました。ある子はライトでやっていたのですが、コーチ達から、なかば強制的にレフトハンドにされたそうです。今このクラブでライトハンドの子達は帰国子女だけです。
コーチ達は「右利きの子はレフトにしないと振りが狭くなる」と説明をしたそうですが、それだけの説明では素人では分からず。最近、その話があり、いったい基本的にはどのようにして決めていくのか? という疑問がわきました。どうでも良い事かもしれませんが、ライト、レフト、にするかという事から書かれている物が見あたりませんでしたので。
(まだまだ疑問でいっぱいのホッケーママ)

Answer

実はこれって結構謎なんですよね。面白いことにスティックハンドの方向には地域性があって、私のいた大阪ではレフトハンド人口が多く、青森では圧倒的にライトハンド人口が多いのです。これはなんとなく親やコーチが与えたスティックで練習しているうちにそれがそのまま身に付いてしまうことが原因でしょう。

コーチの言う「右利きの子は右がトップハンドでないと」には一理あります。通常スティックハンドリングはボトムハンドよりもトップハンドで行うものですので、トップハンドが利き手の方がハンドリングがやりやすいはずなのです。ちなみに私は右利きのレフトハンドですからこの例です。

ところが、、、ところがですよ、その利き手っていうのが実は多分に嘘臭いものなのですよ。特に日本では小さいときに日常使う側の手を右利きに矯正してしまう習慣があるので、潜在的に左利きの人でも右利きとして物心を付けてしまうのです。実際に、利き手の矯正を日本ほど行わない国では左利きの割合が日本より多いそうです。おそらくそういう人たちがいままで体に記憶されていなかったホッケーのハンドリングを記憶しようとしたとき、本来の利き手である左手をトップハンド(=ライトハンド)にするのでしょう。これは私の立てている仮説に過ぎないので科学的な根拠はありませんので、念のため。

ということで、私は小さい子にレフトハンドを矯正するのはおかしいと思います。利き手が右だからレフトハンドではなく、逆にスティックを握らせるという新しい動作をさせることで本当の利き手が分かるはずです。始めは自然な方を選ばせて、あまりにも不自然ならば逆を試してみればいいのです。

ちなみに自然なスティックハンドを知る方法として、野球のバットの握りやゴルフのクラブの握り、はたまたほうきの持ち方を参考にする人がいますが、、、私の場合はこの方法でいくと全部逆です。これらの動作は体の動きのメカニズムがかなり違うのであまり参考にはなりません。私が知る一番いい方法は、穴掘りや雪かきに使うようなでっかいスコップを持たせることです。スコップで穴を掘る動作は、意外にもトップハンド重視ですので、これにはずれはない、、、と思います。

ちなみにカナダ人が強力なシュートを打てるのは子供のころから雪かきでハンドリングの動作を鍛えているからです!  ‥‥‥というのはウソです。一瞬ちょっと納得しちゃいませんか?(笑)

それでは。