Question

Q2:バタフライスタイルのために必要な膝関節周辺の強化方法は?

先日、ストレッチングの本を読んでいたところバタフライスタイルは、膝の内側にストレスがかかっているのではと感じました。 実際、ここのところ右膝の内側が伸展、屈曲したときにちょっと痛みます。僕のまわりでは、あまりそんな話も聞きませんが実際そのようなことはあるのでしょうか?そしてその場合、予防の方法、また、強化方法としてはどのようなものがあるのでしょうか?
(医大生)

Answer

> バタフライスタイルは、膝の内側にストレスがかかっているのではと感じました。

その通りです。バタフライの姿勢は内側靱帯損傷、膝蓋骨軟化症などを引き起こす可能性があり、およそヒザには良くない姿勢です。股の付け根も危険です。でも、勘違いしないで下さい。スタンドアップスタイルはスタンドアップスタイルで、腰、ハムストリング、これまた股の付け根と痛めることが多いので、別にスタイルのせいではありません。要するにゴーリーなんて言うものはどうやっても人間の体に良くない運動以外の何物でもないのです。でも、けがの予防法は確かにあります。

> 膝をサポーターで固定したりして、大腿部の筋肉(大腿四頭筋、大腿屈筋群)の強化などを行っています。

さずがはお医者さんのたまご! その通りです。 当たり前ですが、「膝の関節そのもの」は強くなりません。ですから、

  1. 膝周りの筋肉=大腿四頭筋、大腿屈筋群を特に強化して下さい。これは筋力トレーニングの本などで知ることが出来ます。
  2. レガースの下に膝を保護するニーパッドを着けていますか? 日本ではあまり一般的ではありませんが、シュートから膝を守るためにも、またバタフライのときの衝撃を吸収するためにも、これは必需品です。といっても日本の防具屋さんではなかなか手に入らないのが現状です。その場合バレーボール用や、インラインスケート用の膝当てを工夫しても十分役に立ちます。またどうしても良いものが手に入らないときは若林弘紀までお問い合わせ下さい。
  3. バタフライの際、一度空中に体が浮いて、それからドスンと落ちるそこのあなた!要注意です。肩幅よりも広く両足を構え、さらに膝をしっかり曲げることで、膝から氷への距離が近くなります。後は膝をそのまま真下にストンと落とすだけです。この時、両膝の真上に体が乗るようにして下さい。お尻の位置が後ろすぎて、パッドの上に座るような構えでは、バタフライの形も悪くなりますし、そこから次の動作にも移れなくなりますし、おまけに膝の内側にも大きな負担がかかります。

以上、体をこわさないように、末永くバタフライを楽しんで下さい。

それでは。