Book Review Title

「きりひと讃歌」 (手塚治虫著、小学館文庫)

天才・手塚治虫の真骨頂ともいえる作品!

明日からまたもや長旅に出るため、古本屋さんに本を買いに行きました。 で、発見してしまったのが手塚治虫の「きりひと讃歌」。医学を志したこともある手塚先生、ブラックジャックを始めとする医療ネタが多いのは周知の事実ですが、この作品はその中でも白眉の一作と言われています。

実はこの本持っていたんですが、駆け出しドクターの元DFサトゥー君に貸して以来戻ってきません!どーなっとるねん(笑)私ヘローキィは医療といえば病院の当直バイトをしたくらいの関わりしかないんですが、いやマジで病院には具合の悪い電話しかかかってきません(当たり前)。

物語は「モンモウ病」という奇病の謎を追ううちにその病に冒され、数奇な人生を送る主人公の話ですが...とにかく熱い! そして深い!

医療と医学は違うのか? 命とは? 善意とは? 人間の尊厳とは?

手塚先生が熱く問いかけます!! 読んだ人なら分かると思いますが、麗華の最期には「なぜ?なぜなんだー!!」以外、何も言えなくなります。

感動の巨編、1巻2巻を買って喜んでいたら...3巻までありました...。後1冊どーすりゃ良いんだ(泣)